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テレビ離れは本当か?今後のテレビ広告のターゲットについて

マーケティングの話

令和3年8月に、総務省より「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」が公表されました。報告書によると、10代~60代の全年代で見た時、平日のインターネット平均利用時間が、初めてテレビの平均利用時間を上回ったそうです。このことはニュースでも大きく取り上げられました。

年代別に見た時のインターネット平均利用時間とテレビ平均利用時間

一方で、ニュースではあまり取り上げられていませんが、年代別に見ると、一部の年代は未だに多くの方がテレビを視聴していることが分かります。具体的には、50代と60代は、平日のテレビの平均利用時間が、インターネットの平均利用時間を大きく上回っています。休日になると、40代もテレビの平均利用時間のほうが長くなるようです。

一方で、10代と20代は平日、休日ともにテレビの平均利用時間がインターネットの平均利用時間を大きく下回っています。

このことから、今後のテレビ広告は主に50代以上をターゲットにすることで、大きな宣伝効果を期待できるだろうということです。

地域を限定することで、コスト削減を見込めます

50代以上をターゲットにする時に考えたいのは、テレビ広告を放送する地域です。50代や60代は都心を離れた地域に住んでいるケースが大半です。放送する地域を限定しやすいうえに、地域によってはテレビ広告を放送してもらうための費用も安価です。地域を限定することでコスト削減を見込むことができ、その分を制作費に充てることができるでしょう。テレビ広告の質が上がればより高い効果も期待できるので、費用対効果アップを狙えます。

地域を限定するのであれば、テレビ広告の内容も地域に寄せることをおすすめします。地域の方だからこそ分かる要素を入れることで、視聴者に親近感を抱かせることができます。ターゲットやニーズのリサーチと並行して、地域のリサーチも進めることが、地域を限定したテレビ広告を制作するポイントです。併せて放送するチャンネルも厳選します。50代や60代が興味を持つような番組もリサーチしておきましょう。

放送するチャンネルに迷ったら、専門の会社に相談してみましょう。テレビ広告をサポートする会社に相談することで、ターゲットに沿ったチャンネルにテレビ広告を出稿しやすくなります。制作に力を入れても、チャンネルが合わなければターゲットの目に入らず、宣伝効果も期待できません。テレビ広告を利用して売り上げアップや認知度アップに繋げるなら、制作だけではなく、チャンネルの選定まで慎重に行いましょう。

テレビ離れという言葉を耳にする昨今ですが、高齢者に関しては、今でも多くの方がテレビを視聴しています。ターゲットに合わせて出稿する広告を変えることが、費用対効果を高める時に重要になります。10代~20代にはインターネット広告、50代~60代にはテレビ広告と、年代に合わせた広告を利用して、売り上げアップや認知度アップに繋げてください。